【厳選】最優秀サムライ・武士映画5選

我が国・日本特有のサムライ映画からインスピレーションを受けている映画監督は非常に多いですが、映画評論サイト「ロッテントマト」の評価に基づいた、最も優れたサムライ映画は一体どれなのでしょうか?サムライ映画は主に、東洋の映画ジャンルであるにもかかわらず、西洋の映画作品にも永続的に影響を与えています。実際、クエンティン・タランティーノやジョージ・ルーカスといった世界的に有名な映画監督たちは、サムライ映画にインスパイアされ、ヨーロッパや北米でエンターテイメントの基礎とみなされるハリウッドカルチャーを長年にわたって発展させてきました。では、サムライ・武士映画の名作をいくつか見てみましょう。

  1. 『七人の侍』(1954年)

1954年に公開された『七人の侍』は、黒澤明監督が残した最高傑作。映画化された中でもかなり特徴的なストーリーを描いており、アクション映画や描写アプローチの発展にも大きく貢献しました。本作のあらすじさえも変わっていてユニークな内容です。ある貧しい農民のグループが、数人の盗賊が近い将来に自分たちのコミュニティを侵略することについて話し合っているのを耳にします。

そこで農民らは、博愛主義の浪人侍を誘い、基本的に無報酬で自分たちを守ってもらうことに…。この結果、農民と侍との間にいろんなドラマが繰り広げられます。本作はすべてのサムライ映画の祖父であり、まさに必見の名作です。

  1. 『切腹』(1962年)

1960年代のいくつかの映画は、少なくとも部分的にコミカルな領域に踏み込んでいましたが、中でも1962年公開の『切腹』は、このジャンルの渋いサムライの特徴をうまく表現しています。本作は、17世紀、将軍の命令による地方分権のため、新しい領主のために戦い合うことを余儀なくされた主君のいない侍たちの物語です。

日本の大名が名誉を重んじる兵士たちを死闘に駆り立てる、という最悪の状況を描いており、外国人がこのジャンルに対する見方を理解するのに貢献した荒々しい作品です。

  1. 『椿三十郎』(1962年)

1962年公開の黒澤明監督による『椿三十郎』は、前年に公開された映画『用心棒』の続編と考えられており、日本映画を代表する侍の顔であった名優、三船敏郎が主演を務めています。本作のあらすじはシンプルで、経験豊富な侍の師匠である三船が、侍を目指す若者に基本的な技を教え、腐敗した主人のために戦いに出るというもの。サムライジャンルの他の作品に比べると、コメディタッチで陽気な作品ですが、それでもアクション映画ファンを喜ばせるに十分な侍の戦いが鑑賞できます。

  1. 『上意討ち 拝領妻始末』(1967年)

優れたサムライ映画でよくあるテーマのひとつが、封建的な抑圧と、それが最も裕福な武士にさえ影響を与えるというものです。このような考えは、1967年公開の映画『上意討ち 拝領妻始末』でよく表現されました。本作では、自分に最も忠実な従者でさえ動物のように扱う、残忍な地方の大名たちによる抑圧が描かれています。

ある傲慢な大名は、主人公・笹原伊三郎の拝領妻を城から返上させることを要求し、さらにその息子に継がせることを望みます。ところが、伊三郎はその大名からの要求に抵抗し、本作のタイトル通り、上意討ち=謀反を起こすことにするのでした…。

  1. 『修羅雪姫』(1973年)

終身刑の女囚が、いつか殺された夫と自分のために復讐をしてくれる子供を作るために、看守の男たちを誘惑するというストーリー。この後に続くのは、苦悩と勝利の痛快な物語であり、これまでに製作された中でベストサムライ映画であると高評価する人もいます。